子育てと音楽の徒然雑記

長女:平成28年4月生まれ。長男:平成29年5月生まれ。二児の父親です。子育てをしながら感じることや、趣味のギターのことを自由に書いていきます。

子どもの歌に学ぶ常識に囚われない発想−あくびがビブベバ

子どもが割と歌を歌うのが好きなので、子どもの歌を聞く機会が増えました。
そして、子どもの歌は割と面白い発想で書かれているものが結構あることに気づきます。

今回は、「あくびがビブベバ」という歌。
歌詞は、以下のサイトにありました。
http://hoick.jp/mdb/detail/18450/%E3%81%82%E3%81%8F%E3%81%B3%E3%81%8C%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%99%E3%83%90

あくびの呪文を掛けて、色んなものにあくびを誘発するという歌です。
この設定の時点で、割と面白くないですか?

1番では、バナナにあくびの呪文を掛けて、「ば〜」というあくびをさせます。
いきなりバナナにあくびをさせるということから始まりますが、まぁ、植物という点では生き物だし、あくびもするかも?という無理やりな解釈を強いるような、キワキワなラインから攻めてきます。

2番は、ゾンビです。
ゾンビは「び〜」というあくびをします。
これまた、アンデッドなので生き物じゃないけど、元々はニンゲンだからあくびするかも、、という絶妙ラインをついてきます。

3番は、車です。
車は「ぶ〜」とあくびをします。
ついに、完全に無生物になりました。
この呪文は無生物すらあくびをさせます。
ただのエンジン音のようにも聞こえますが、あくびです。
そして、ある程度の方向性が見えてきます。
ばー、びー、ぶー、と来たので、べー、ぼー、と来るはずです。
人は何か法則性を見つけると、次の展開が楽しみになるものです。
そして、あくびをするはずのないものがあくびをする、という奇抜性で、次は何が「べ〜」とあくびをするんだろうか、と期待感を煽ります。

4番は、なんと、あっかんべーです。
「べ〜」とあくびをします。
生物でも無生物でもなく、抽象的な概念のようなものになりました。
「そうきたかー!」という感じがしませんか?
子どもの想像力を掻き立てる、素晴らしいチョイスです。

そして5番は、おひげです。
おひげは「ぼ〜」とあくびをします。
生物の一部分、という点で、生物的なものに回帰してきます。
あっかんべーという顔を使った概念から、顔の一部という導線で、具体的なものに着陸します。
そうやって、起承転結のようなまとまりを作って落ち着けているような印象を受けます。

どの部分をとっても、常識の枠を一旦取り外さないと作り上げられない、楽しい世界観だと思います。
子ども向けの歌は、こういった想像力を掻き立てるような作品があって、新鮮な気持ちで楽しめるので、中々侮れません。